【防音防振】静音キックペダルトリガー自作
はじめに
集合住宅でも電子ドラムを演奏したい!!でもキックペダルの振動が気になる!!ということで。静音性重視のキックペダルトリガーを自作してみようというお話です。
世の中の電子ドラムのキックは、ほとんどが打面の振動を検知して音を鳴らす仕組みだと思います。この場合、演奏感はリアルですがどうしても打撃音と振動が発生してしまいます。そんな中、2016年にローランドからKT-9というキックトリガーペダルが発売されました。ビーターレスでフットボードの下にあるセンサーでキックの入力を検知する仕組みです。
打撃機構を排除することで、極限まで静かに
ビーターによる打撃機構を排除したリンク構造を新開発。打音をなくすことで、従来のV-Drumsのパッドと比べて、同室での打撃音を85%削減(※1)、階下への打撃音も63%削減(※1)という、静粛性を極限まで高めることを実現しました。夜間の自宅練習など、打撃音が気になる環境でも、思い切り演奏を楽しむことができます。
※1:ローランド独自の測定方法により計測
これ欲しい!と思ったんですがちょっと高かったので、似たものを自作してみることにしました。
用意するもの
①圧電素子 ×1
電子部品のパーツショップでひとつ100円程度で入手できます。
https://eleshop.jp/shop/g/gE3S367/
②バランスケーブル ×1
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/25275/
③ウレタンクッション(厚み5センチ程度のもの)
ホームセンターなどで手に入るかと思います。
④キックペダル
ドラムに使用する普通のキックペダルです。
作ってみる
圧電素子をケーブルにくっつけます。
導線と結びつけるべきなのかもしれませんが、あまり手間をかけたくなかったのでプラグに直接はんだ付けしました。この状態でケーブルを音源モジュールに接続し、圧電センサーを指ではじくと音が鳴ったのでとりあえずよしとします。
写真のようにくっつけましたが、適当なのでいろいろ間違ってると思います。試す際はあくまで自己責任でお願いしますm(__)m
次に、ウレタンクッションを適当なサイズにカットし、圧電素子を取り付けます。といっても養生テープでぐるぐる巻きにしただけです。
作成したモジュールをペダルのフットボードの下に潜り込ませて、完成です!!
試してみる
動画を撮ってみました。
1.音源モジュールから音を流した場合
2.生音
3.スティックでパッドを叩いた音
【防音防振】圧電素子とウレタンマットでキックドラムトリガー自作
リズムパターンが意図せずTT兄弟になってしまいました。
感想ですが、センサーの反応はそれほど違和感なく鳴ってほしいタイミングで鳴ってくれる感じがします。音については、ペダルが軋む音+フットボードがウレタンマットに擦れる音くらいです。パッドを叩く音のほうが大きいくらいですね。振動はペダルが揺れるので多少は発生しますね。下にマットを敷くなどの対策は必要だと思います。ビーターは取り外してもいいですが、重り代わりにつけることにしました。打面には当たらない高さに設定しています。
おわりに
家にあったウレタンクッションで、寸法などあまり計算せず適当に作ってみましたが、思いのほかちゃんとセンサーが反応してくれて大満足です。演奏感については、ビーターが打面に当たる感覚がないので当然違和感はありますが、静音性はいい感じでした。練習用に使うというよりは、MIDIのリアルタイムレコーディングに使ってみようかなと考えています。
以上、読んでくださってありがとうございました。