バスドラム録音のマイク位置について
はじめに
バスドラムの録音というと、フロントヘッドに空いた穴の近くにマイクが設置されているのをよく目にすると思います。しかし、タムの録音は打面側にマイクを設置するのにどうしてバスドラムだけは打面の反対側から録るのだろうとふと疑問に思い、バスドラム録音のベストなマイク位置について考えてみました。
バスドラム用マイクをフロントヘッド側に立てる理由
バスドラムだけ打面の反対側にマイクを置く理由としては、考えるまでもないのかもしれませんが単純にマイクの立てやすさを考慮した結果だと思います。打面側にマイクを置くと演奏の邪魔になるしスペースもないですよね。他には、ペダルの音(カタカタとかキシキシとか)をマイクが拾ってしまうからというのも理由の一つだと思います。
バスドラム用マイクのベストポジションは?
もし何も制約がなかった場合、本当は打面に近い位置で録音したほうがいい音で録れるのか、それともフロントヘッド側から録音したほうがいい音なのか。音の違いが気になったので調べてみました。
調べてみると、youtubeでこちらの動画にたどり着きました。バスドラムのマイク位置による音の違いを動画で解説してくれています!めちゃくちゃわかりやすいです。
動画の1:05あたりから、マイク位置を変えた時の音の変化が聞けます。
打面側にマイクを近づけるとアタックの強調された音、フロント側に寄せるとぼわっとした音になっていますね。打面とフロントヘッドの中間位置にマイクを設置するとアタック感と音圧が両立できてバランスの良い音で録れるみたいです。
動画でも紹介されていますが、スタンドにブームアームと呼ばれるパーツを組み合わせることで、マイクと打面の位置を自由に調節できます。私はこちらのブームアームを購入しました。
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また、スタジオのスタンドはシュアー規格の5/8インチであることが多いのでこちらの変換ネジも一緒に購入しました。
実際、こんな感じで録音しています。余談ですが最近はフロントヘッドを外した状態の録音にハマっています。フロントヘッドを外して録音している理由はまたいつか記事にしたいと思います。
おわりに
バスドラム録音について考えてみました。以前はフロントヘッド付近で録音していて、いつもぼわっとした音になってしまいどうしたものかと悩んでいましたが、今回紹介した方法でバスドラムの中央付近の音を録るようにしてから、前より理想に近い音で録れるようになりました。好みや曲調に合う合わないもあるので、一概にどちらがいいとは言えませんが、ブームアームは数千円で購入できるので興味のある方はぜひ試してみてください。
ここまで読んでくださってありがとうございます。