HDDが壊れたノートPCをドラム録音用PCにした話 【無料OS Ubuntu Studio】
はじめに
数か月前に、約8年間使用したノートPCのHDDが故障して起動しなくなりました。最終的にHDDを交換し、Ubuntu Studioという無料OSを入れて録音用PCとして復活させることができたのでそのやり方を紹介します。HDD故障で起動しなくなったノートPCが家のどこかに眠っている方は、試してみる価値ありだと思います。
HDD交換
ノートPCのHDD交換方法はメーカーや機種によって異なりますが、こちらのサイトのやり方が参考になります。
上のサイトにも書かれていますが、ハードディスクの接続の規格にはIDEとSerial ATAがあります。両者には互換性がないので、交換用のHDDを買うときは元のHDDと同じ規格のものを選んでください。よくわからない場合は、元々入っていたHDDの型番で検索をして同じものを買えば間違いないと思います。
OSインストール
HDD交換後、元々使用していたPCのリカバリーディスクが存在すればOSを入れなおしてまた使えるのですが、私はリカバリーディスクを作っていなかったので修復不可能な状況に陥ってしまいました。リカバリーディスクはメーカーサイトから有償で手に入るそうですが、調べてみると1万円近くかかるとのこと…。
というわけで、無料OSを入れてしまおうという流れになりました。結果的に、リカバリーディスクがなかったおかげで無料OSを調べることになり、Ubuntu Studioの存在を知ることができたのでよかったです。
当然ですけど何も考えずにOSを入れなおせば、HDDのファイルはすべて消去されます。普段使っているPCのデータは残したままUbuntu Studioを入れてみたいという方は「マルチブート」とか「デュアルブート」で検索してやり方を調べてみてください。
Ubuntu Studio
Ubuntu Studioとは、一言でいえばマルチメディア(音楽・映像・画像)編集に特化した無料OSです。マルチメディア編集用のソフトウェアが多数、標準でインストールされています。
公式サイトのダウンロードページから入手できます。
インストール方法はこちらが参考になります。
こちらのサイトはバージョン17.10ですが別のバージョンでも手順はほぼ同じです。
オープンソースDAW 『Ardour』
Ubuntu Studioには『Ardour』というDAWが標準インストールされています。今回このArdourとレコーディング機材の記事で紹介したZOOM R16を使って、ドラムのマルチトラックレコーディングを試したので、その結果を報告します。
インターフェースの規格についてはあまり詳しく理解していないですが、USB Class Audioに対応したものであれば動くみたいです。ZOOM R16は問題なく動作しました。
以前、Windows7のPC(DAWはSONARを使用)にR16を接続し8ch同時録音を試したところドロップアウト多発で全く使い物にならず、R16のオーディオインターフェースとしての使用は諦めていたのですが、今回Ubuntu Studioで試したところ問題なく軽快に動作してくれました。
おわりに
壊れたノートPCのハードディスクを交換し、無料OSを入れて録音用PCとして復活させたお話でした。動作も軽快で満足しています。以前はR16をMTRとしてレコーディングしていましたが、操作しづらかったり処理の待ち時間が長かったりで快適とは言い難い環境でした。それがPCを使ったレコーディングではかなり快適になりました。
しかしまだArdourの使い方をよくわかっていないので、操作方法を覚えないといけないです。使い方に慣れたらArdourの基本操作の記事も書いてみたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。